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2025.09.13
工事費を抑える工夫
こんにちは!
テニスのデビスカップ(国同士の団体戦)で日本がドイツに負けてしまって
若干凹み気味のエコーアートの袴田です(>_<)

小学校からテニスをやっていたので、やっぱり大人になっても
気になってしまうんですよね(‘ω’)
錦織圭が怪我で出れなかったみたいですけど…
今日は1日打ち合わせだったので、結果だけ見てチーン↓↓って感じでした。
来年のデビスカップは頑張ってもらいたいですね♪
本日は、多くの方が興味のあるお話だと思います。
ちなみに、今日お越し頂いたお客様にこのお話をしたので…
あっ、これブログに書こうと思いました。
エコーアートでは、盛土(建築地の地面を高くするために、土を入れること)が必要な場合
このご提案をして、費用を少しでも抑えるようにしています。
もちろん、抑えた費用はお客様にお伝えしてその分、盛土工事が安くなっているわけですが…
お客様にお伝えせずに、そのまま請求する会社ももちろん多々あると思います。
ちょっと難しい話にもなってしまうと思いますが、最後までお付き合い頂くと
費用を抑えることができますので、ご覧頂けると嬉しいです。
ちなみに、この内容は現場を経験している人でないと分からない内容です。
現場を経験している=現場監理をしている…ということですね。
おそらく、知識として知らない、分からないという住宅関係者も多いと思うので
その場合は、仕方ないかな~とお考えください。
盛土をして、かつ地盤改良が必要な場合の話になりますので、ご注意ください。
ちなみに、この内容はおそらくyoutubeにはないと思います。
なぜか?
建築会社の売り上げが下がる話だからですw
では、いってみましょう!
写真を見ながら、実際にあったお話でお伝えしますね。
現在、工事中の「青と質感にこだわったドーマーのあるかわいい家」の
お宅を実例に挙げてお話したいと思います。
まず、造成工事着手前は下記写真のような状態でした。

いや~広すぎる敷地ですね(゚Д゚;)
200坪まではないのですが…それ検討くらいある敷地です。
写真では分かりにくいのですが、向かって左側の土の部分は右側に比べて
約40cm低くなっていたのです。
これで造成工事を行い、設定した地面の高さよりも低いけど
基礎工事が行えるある程度の高さに地盤面を仕上げます。
設定した地盤の高さから、おおよそ10cm~15cmほど低い感じでしょうか。
下記写真が、造成工事ほぼ完了後の写真です。

実際、道路からは地盤面が30cm~35cm上がっています。
これだけ広い土地なので…たしか160~170㎥ほど土を入れています。
立地的に地盤を高くしておいたほうが将来的に安心できるので
そのように地盤高さを設定してあります。
最終的には、道路から45cm高くしたところが設定地盤の高さです。
最近の線状降水帯の威力はすごいですし、数十年後には環境も変わって
より強い雨が降るかもしれませんし。。。
車は1回、水に浸かったら終わり(+o+)
いろいろ考えると、ご予算にもよりますが…
やはり地面を高くすることって大事ですよね。
ちなみに、ブロックを積んだ側はこれから出る土の量を計算して
土の搬入をあえて止めています。


こんな感じにしておいて、これからの工事で出る土でこの部分を埋めようという作戦です。
造成工事が終わると、お待ちかねの地盤改良工事になります。
地盤改良工事は、敢えて土が出る工法を選択しました。
土が出る工事と土が出ない工事の見積もりを比較した際に、盛土のことも考えて
トータル的にどちらが安価か検討した時に、土が出る地盤改良を選択した方が
お客様にとって安価だったからです。
柱状改良工法という地盤改良を行いました。

こんな感じで穴を掘りながら、セメントミルクを流し込んでいく工法です。
もう土が出ていますね。


こんな感じで土が出ます。
セメントミルクも混ざってしまいますが、固まるまでに数日かかるので、その前に
ユンボで踏みながら均してしまうと土の状態になります♪

改良工事中の様子です。
結構、土が出ているのがお分かり頂けると思います。
この地盤改良工事では、25㎥弱の土が出ました。
ちなみに、この改良して出た土を処分するのは、驚くほど高いので…
ケースバイケースで改良方法も検討する必要があります。
処分費は…こちらのお宅の場合ですが、10~20万円程かかります。
そんなに処分費がかかるなら、敷き均してしまえば一石二鳥ですよね。
こちらが地盤改良完了時の様子です。

写真の奥の方に、地盤改良で出た土を敷き均しました。
これだけ大きな敷地ですと、25㎥の土を敷き均しても、どこに敷均したのかさえ
分からないくらいのレベルなんですよ。。。
25㎥ってイメージしにくいかと思うのですが…
巾1m×高さ1m×長さ25mの土の山のイメージです。
結構な量ですよ。
まだこれだけではありません。
基礎工事でも、土はたくさん出ます。

奥の方に、土の山がいくつかあるのがお分かり頂けると思います。
これは、基礎工事をする上で最初に掘削して出た土です。
これだけ土が出るのは、僕の中では想定済み。
この土で、ブロックを積んだ側の部分の埋め戻しをします。
良い写真がなかったので…上棟後の現状に近い外観写真をアップします。

このブロックの際辺りを、基礎工事で出た土で埋め戻しました。
恐らく、何も考えずに造成工事時に盛土を設定地盤まで入れてしまうと
概略、土の費用と土を処分する費用で30~40万円程変わってくると思われます。
大きな金額ですよね。
これは、建築系youtuberが動画にしないわけですw
ちなみに、このお宅はまだ外構の駐車場工事と浄化槽の据え付け工事、水道の屋外給排水工事
既設の水道管閉栓工事などで、地面を掘削する工事が多々あり
まだ、たくさん土が出る予定です。
それも見越した上で、最初の造成工事時の盛土量を決めているのです。
僕の綿密な計算が、お客様の費用を抑えるところに響いているわけですw
さすが、理系の高校と大学に行っている僕♪
いやいや、そんなことありません!
ただ、掛け算と割り算をしているだけです。
難しい話でしたが、ご理解頂けましたか。
今回のブログで、費用を抑える工夫というのは盛土の話でしたが
他の事例もいくつかあります。
全てケースバイケースなので、どの現場にも当てはまるというのは
ありませんのでご承知おきください。
1番、ブログにして分かりやすい1例を書いてみました。
ということで、本日は長いブログにお付き合い頂きありがとうございました。
次回のブログをお楽しみに~(^0^)