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2024.05.09

構造計算では計算できないこと

こんにちは!

目ヤニがめっちゃ出るエコーアートの袴田です(>_<)

朝起きると…目が開きません(笑)

若干ものもらいっぽいのか…

軽く目が痛い感じです。

昨日は内科、明日は眼科かな~(>_<)







エコーアートでは、標準で構造計算における

許容応力度計算を行っているのですが…

構造計算を行えば、必ずその通りに家ができるかと聞かれると

答えは間違いなくNOになります!

構造計算は、机上でのことであり

現場は、机上とは異なり、そんなに上手くことが進まないから!

その1つの例をお伝えします。

本日は、磐田市のヴィンテージカフェスタイルの家からお伝えします。

まずはこちらの写真をご覧ください!

まずは、白い矢印のお話から。

こちらは、基礎貫通スリーブと言いまして

排水管が通る配管になります。

お風呂、キッチン、1.2階トイレなどの汚水排水は

各場所に入れられたこの配管を経由して

室外に出されます。

この配管は、その名の通り、基礎を貫通しています。

この基礎を貫通するところまでは、構造計算できません。

ということは、出来る限り建物に影響が出にくいところ

に配管を設けなければいけません。

配管を通さないという選択肢はあり得ないので…

少し考えてみましょう!







基礎貫通スリーブを通す場所は、どこが正しいか?

エコーアートが考える正しい位置は…

力が掛かる柱の直下を避けて、かつ柱と柱の真ん中に

可能な限り近いを抜くようにしています!

もう1度、写真を見てみましょう。

基礎配筋の鉄筋のこともあるため、完全に真ん中にはできませんが

できる限り真ん中に近い位置を白い矢印は抜いています。

次に黒い矢印。

こちらは、水抜き穴です。

基礎工事完了から上棟まで、約3週間空きます。

その間に、絶対に雨に降られます。

その際に、基礎から水が出ていくように…という意味合いで

この水抜き穴は設けられています。

水抜き穴は径の細いパイプを入れて、水の抜け道を確保しています。

このパイプも基礎貫通スリーブ同様に

柱を避けた位置に入れるようにしています。







次はこちら!

基礎の立ち上がりにもスリーブを入れることがあります。

こちらは、エコキュートの配管。

他にも、捨て水をできる限り少なくするように

給水・給湯管を近い位置を通らせるために、基礎立ち上がり部分に

スリーブを入れるケースもあります。

捨て水は、水道代に直結するので…

少ない方が良いですからね。

これらのスリーブも、ご覧頂くとお分かり頂けるように

柱と柱の間の応力がかかりにくいところにあるのが

お分かり頂けると思います。







上記のことは、構造計算では計算しきれない部分になります。

住宅会社によっては、水道屋さんに任せっきりのところも

普通にあると思います。

現に、基準や法令には配管の位置は謳っていませんからね。

法令にはないことでも、○○した方が強いよなと感じる部分は

多々ありますし、そう感じたところはエコーアートでは

職人さんにそのように施工してもらっています!

しっかりコツコツ真面目に施工することが

1番重要だという想いで、家づくりをさせて頂いております。