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2024.05.09
構造計算では計算できないこと
こんにちは!
目ヤニがめっちゃ出るエコーアートの袴田です(>_<)
![](https://echo-art.jp/wp-content/uploads/2024/03/DSC_4560-1024x683.jpg)
朝起きると…目が開きません(笑)
若干ものもらいっぽいのか…
軽く目が痛い感じです。
昨日は内科、明日は眼科かな~(>_<)
エコーアートでは、標準で構造計算における
許容応力度計算を行っているのですが…
構造計算を行えば、必ずその通りに家ができるかと聞かれると
答えは間違いなくNOになります!
構造計算は、机上でのことであり
現場は、机上とは異なり、そんなに上手くことが進まないから!
その1つの例をお伝えします。
本日は、磐田市のヴィンテージカフェスタイルの家からお伝えします。
まずはこちらの写真をご覧ください!
![](https://echo-art.jp/wp-content/uploads/2024/05/名称未設定のデザイン-2-1.jpg)
まずは、白い矢印のお話から。
こちらは、基礎貫通スリーブと言いまして
排水管が通る配管になります。
お風呂、キッチン、1.2階トイレなどの汚水排水は
各場所に入れられたこの配管を経由して
室外に出されます。
この配管は、その名の通り、基礎を貫通しています。
この基礎を貫通するところまでは、構造計算できません。
ということは、出来る限り建物に影響が出にくいところ
に配管を設けなければいけません。
配管を通さないという選択肢はあり得ないので…
少し考えてみましょう!
基礎貫通スリーブを通す場所は、どこが正しいか?
エコーアートが考える正しい位置は…
力が掛かる柱の直下を避けて、かつ柱と柱の真ん中に
可能な限り近いを抜くようにしています!
もう1度、写真を見てみましょう。
![](https://echo-art.jp/wp-content/uploads/2024/05/名称未設定のデザイン-2-1.jpg)
基礎配筋の鉄筋のこともあるため、完全に真ん中にはできませんが
できる限り真ん中に近い位置を白い矢印は抜いています。
次に黒い矢印。
こちらは、水抜き穴です。
![](https://echo-art.jp/wp-content/uploads/2024/05/IMG_7688.jpg)
基礎工事完了から上棟まで、約3週間空きます。
その間に、絶対に雨に降られます。
その際に、基礎から水が出ていくように…という意味合いで
この水抜き穴は設けられています。
水抜き穴は径の細いパイプを入れて、水の抜け道を確保しています。
このパイプも基礎貫通スリーブ同様に
柱を避けた位置に入れるようにしています。
次はこちら!
![](https://echo-art.jp/wp-content/uploads/2024/05/IMG_7686.jpg)
基礎の立ち上がりにもスリーブを入れることがあります。
こちらは、エコキュートの配管。
他にも、捨て水をできる限り少なくするように
給水・給湯管を近い位置を通らせるために、基礎立ち上がり部分に
スリーブを入れるケースもあります。
捨て水は、水道代に直結するので…
少ない方が良いですからね。
これらのスリーブも、ご覧頂くとお分かり頂けるように
柱と柱の間の応力がかかりにくいところにあるのが
お分かり頂けると思います。
上記のことは、構造計算では計算しきれない部分になります。
住宅会社によっては、水道屋さんに任せっきりのところも
普通にあると思います。
現に、基準や法令には配管の位置は謳っていませんからね。
法令にはないことでも、○○した方が強いよなと感じる部分は
多々ありますし、そう感じたところはエコーアートでは
職人さんにそのように施工してもらっています!
しっかりコツコツ真面目に施工することが
1番重要だという想いで、家づくりをさせて頂いております。