Staff Blog スタッフブログ
2024.06.10
昔の家に比べて、雨漏れが減った理由
こんにちは!
某大手住宅メーカーが東京でマンション建設をして
来月から入居開始というタイミングで、マンションを解体するという
ニュースを聞いて、ギョッとした
エコーアートの袴田です(゚Д゚;)
解体する理由が、「景観」らしいです。
景観は前から分かっていたことだと思うのですが…
解体するとなると余程のことなのでしょう(>_<)
とにかく、ギョッとしました( ;∀;)
本日は、「昔の家に比べて、極端に雨漏れが減った理由」
というタイトルで書いてきます!
昔の家とは、1990年代後半~2000年代頃の家のこと。
この頃の家は、気を付けて施工していても、業界内では雨漏れは多々あったそうです。
それが、突然雨漏れが無くなった時期が2000年代に入った辺り。
外壁に、通気胴縁(つうきどうぶち)と呼ばれる木材を打つように
なったことが理由です!
現在、磐田市で工事中の注文住宅の現場である
ヴィンテージカフェスタイルの家の工事の進捗状況と合わせながら
お伝えしていきますね。
現在、ヴィンテージカフェスタイルの家の外部は、グレーの板が
施工中の状態です。
こちらは、正面(南面)。
その他にも…
こちらは、東面と北面。
下記写真が、板(サイディングと言います。)施工中の西面です。
青いシートがまだ見えており、最下段のみサイディングが張られています。
ここに見える木の部分が通気胴縁と呼ばれる部分。
通気であることが分かる写真を下に掲載しますね。
最下段のみサイディングを張った状態を上から見たところ。
木と木の間に隙間があるのが、お分かり頂けますか?
こんな感じで、手も入るくらいの隙間があります。
この隙間は、エコーアートの場合、2cm!
この2cmの間を空気が流れて、屋根や軒裏から排出される
空気の流れになっています。
この木部(通気胴縁)を打つ施工方法になったことにより
当時の家は、雨漏れが激減したと言われています。
昔の家は、この通気胴縁を施工せず、ダイレクトに板(サイディング)
→エコーアートの現場で言うグレーの板を施工している感じです。
たった、1本胴縁と呼ばれる厚み2cmの木を打つだけで雨漏れが無くなる
という信じられない効果を発揮した通気胴縁。
この通気胴縁は、現在多くの住宅会社で施工されています。
通気胴縁がなくても、通気層という空気が流れる層は確保しなさい
というルールになっています。
外壁の仕上げ方法により異なりますが、通気層を設ける施工方法は
通気胴縁以外にも多々あります。
この通気胴縁、頭の片隅に置いておいてくださいね(^0^)
ちなみに、解体される某大手ハウスメーカーのマンションは…
構造が木造ではなく、鉄筋コンクリート造なので通気層はありません。
構造によって、採用する部材も何もかもが変わってきます。
ここが、建築の難しいところですね(>_<)