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2024.05.06

玄関ポーチのアーチ壁の造り方

こんにちは!

午後から体調が回復した

エコーアートの袴田です(^0^)

いやー昨日の風邪が治って良かったです♪

ホッと一安心!







本日は、玄関ポーチのアーチ壁がどのようにできているか

解説していきたいと思います!

現在、工事中の磐田市のヴィンテージcafe styleの現場からお届けします。

ちなみに、玄関ポーチのアーチ壁はここのこと。

白い矢印の部分です。

エコーアートでは、この部分を普通にアーチ壁でやるのですが

多くの住宅会社では手が出しにくいのでなかなかやらないのが現状。

理由は…

職人さんの腕によってしまうから。

現場を監理している監督も、どのように決めていいか分からないため

大工さんに任せてしまうケースも多々あると聞いたことがあります。

大工さんのセンスが良ければいいのですが…

なかなか上手くいくものでもありません。

なぜ、そんなことが言えるか?

僕が苦労を1番よく知っているから(笑)

エコーアート流ですが、どのようにアーチ壁を造っているか

見てみましょう!

まずはこちらの写真からご覧ください。

できるだけ、建物全体をイメージしやすいように

職人さんに車をどけてもらうところからスタート(笑)

建物のビューポイントから、イメージを膨らませて

アーチ壁のスタートする高さを考えます。

高さはとても重要で、数cm違うだけで建物の印象が

全く変わってしまうので、注意が必要です。

イメージが完了したら、あらかじめ大工さんに張ってもらっていた

構造用面材に、高さをチョンチョンと書いてみます。

アーチ壁の肩口と一番高いトップの部分を書いています。

ここからは…

うっすら鉛筆でアーチを描いていきます!

何パターンも書くのがポイントです!

ちなみに、これは全て僕のフリーハンド(^0^)

簡単に言うとセンスなんですよ~(笑)

まずは、アーチの半分を完成させること。

これらを鑑みて…もう1度全体のバランスを見ます。

登ったり下りたり、大変なんですよ。

ここで、どの線が1番バランスが良いかを決めます!

高さ、玄関ドアの見え方、屋根とアーチトップの間の間隔

どこから見たら1番美しいのか?など、検討項目は多岐に渡ります。

フリーハンドで書くのは、正直もう慣れているので

あまり時間は掛からないんですよ。

昔はめっちゃ時間掛かりましたけどね。

何事も経験(笑)

このバランスを決める時が1番悩みます(>_<)

地盤の高さや、建物から道路までの距離によっても変わってくるので

どの現場も、アーチ壁は異なるんですよね( ゚Д゚)

いろいろなことを考えながら、この2つのどちらかにしようと決断。

もう半分を正確に書いて、もう1度離れてみて決めることに。

半分が出来てれば、もう半分は左右対称なので…

寸法を測りながら書けば、シンメトリーにできるんですよ!

離れて書いたところを見て、下のアーチだなと正式決定しました!

このようにして、アーチ壁を決めるわけです!

このアーチ壁を書き始めてから決定するまで

これでも約1時間半~2時間掛かってます( ;∀;)

結構大変なんですよね。

これをエコーアートの大工さんならまだしも…

アーチ壁をやったことがない大工さん任せにするって…

ちょっと怖くてできません(>_<)

という理由で、外部の玄関ポーチで巾が広いアーチ壁を造っている

家は少ないわけです(+o+)







ちなみに、写真が暗くて申し訳ないのですが

このアーチ壁はこんな感じになっています♪

良い感じになっていて一安心。

まぁ、アーチ壁を書いた段階で、分かっていましたけどね(笑)







家づくりはモノづくりの延長線だと思います。

頑丈に造ることは当たり前。

マニュアル通りの造り方をする部分も多々あります。

しかし、アーチ壁のような構造的に関係のない部分で

繊細なデザインの部分もあったりします!

どちらも両立した家づくりができるように

常に現場では気を巡らせています(^0^)