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2020.03.26
家づくりの補助金
こんにちは。
エコーアートの袴田大地です!
本日は、タイトルにもあります「家づくりをする上での補助金」について書きますね!
えっ!
家づくりをするのに、補助金がもらえるの?
驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください。
要件を満たせば、もらえます。
その要件を満たすのが、大変であったり、我慢が必要で、費用が発生したりするのですが…。
補助金の出どころは、国がメインになります。
国から出る補助金は、数十万円~百数十万円になることもありますよ!
また、これらの補助金は年度や世間の状況に左右されるため、補助金額が毎年変わってきます(゚Д゚;)
世間の状況と申しましたが…
例を挙げるととしますと、現在、世界的に感染が拡大しているコロナウィルスや、一昨年の森友問題などが挙げられます。
なぜ、これらに補助金額が左右されるのかと言いますと、補助金は国の予算から出ているためです。
国が、家を建てるのに補助金を出す理由
なぜ、国は補助金を出すのか?
補助金は、あくまで国家予算であり、皆様が納めている税金から出ています。
国目線からの補助金の目的は、2つあります。
①景気対策
②環境に配慮した高性能な家をつくること。
上記2点が挙げられます。
昨年からは、下記の点(③)についても国の見方が変わって補助金が出るようになってきているようです。
③環境に配慮した家+災害時にも強い家(災害が起こっても生活できる)
言葉だけみると、難しいですよね(-_-;)
補助金の詳細について
①から、内容をみていきましょう!
政府は、景気対策として次世代住宅ポイントやすまい給付金と言った補助金やポイントを用意しています。
すまい給付金→消費税5%だった頃のことを考え、増税分の金額をもらうことができます。ただし、年収により返ってくる金額が異なります。
一般的に、年収が多い人ほど、返ってくる金額は少なくなります。
次世代住宅ポイント→30万ポイントもしくは、35万ポイント分の買い物ができます。
ポイント交換できる商品は、多種に渡り、家電から食料、お子様のおもちゃなどさまざまです。
住宅は、景気に左右されやすく、特に増税前に駆け込み需要があるため、その反動で、増税後は需要が落ち込みます。
それを避けるために、国はこのような補助金やポイントを用意しています。
現に、消費税が5%→8%に上がった2014年4月の前年は、住宅の駆け込み需要が多く、翌年の日本の住宅完工戸数は減りました。
消費税が8%→10%に上がった2019年10月から、現在までの動向は、駆け込み需要はそこまで多くありませんでした。
次に、② 環境に配慮した高性能な家をつくること、をみていきましょう!
ZEHや地域型グリーン化事業のことを言いますね。
補助金の出どころが異なるため、補助金額が異なりますし、毎年金額が異なることも特徴です。
では、こちらも少し内容をみてみましょう!
まずは、地域型グリーン化事業からです。
地域型グリーン化事業→まず、地域において、国から認められたグループに属している必要があります。
そのグループ内で、高度省エネ型は〇件という形で、補助金枠が与えられるので、グループ内で枠を巡って、争わなければなりません。
枠を勝ち得るには、強大な運が必要になってきます。
弊社が、この補助金を採択した時は、公平なくじ引きで決めました(笑)
上記写真は、弊社で平成30年度地域型グリーン化事業の高度省エネ型で建築させて頂いたお宅の外観写真です。
次にZEH(ゼッチ)をみてみましょう。
ZEH→ Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略。
窓や壁の断熱性能等を向上させて、高効率な設備システムを導入して、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現したうえ、再生可能エネルギー設備を導入することで、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
とても、難しい説明になってしまいました。
一言で表すなら、高断熱な仕様とし、高効率設備を採用し、太陽光発電で電力をまかなって生活してください!
という内容です。
まさに、環境にいい家ってかんじですね。
ちなみに、 ZEHビルダー登録をしている住宅会社しか、ZEHの称号を得た家は建てられません。
よって、ZEHビルダー登録をしているハウスメーカーもしくは工務店しか、補助金を受けることはできません。
ちなみに、平成29年度のZEH事業にて、弊社で建築させて頂きましたZEHの外観写真です!
最後に、 ③環境に配慮した家+災害時にも強い家(災害が起こっても生活できる)をみていきましょう。
③の内容は、文字でしっかり説明するととても難しいので、簡単に言わせて頂くと…
②の高性能住宅+太陽光発電に、さらに蓄電池を設けた家ということです!
蓄電池を設けることによって、災害時でも昼夜通して電気を使えるようになるためです。
③の考え方が起こった発端は、2018年10月に日本に来た台風24号で、中部電力管轄のエリアで約120万戸が停電になったことが挙げられます。
浜松市もほとんどのエリアで停電しまして、私も電気がないと何もできないんだな、ということを痛感しました。
地震に強く、高気密高断熱な家でも、毎年来る台風によって快適な生活を奪われてしまっては…
とのことが教訓となり、この③の補助金が2019年度からZEH+レジリエンスという形で設立されました。
ちなみに、現時点では正式決定しておりませんが、2020年度の補助金額は下記の予想金額となっています。
ZEH→60万円/戸? ZEH+→110万円/戸? ZEH+レジリエンス→120万円/戸?
補助金額は、今後徐々に減っていくと言われています。
とは言うものの、世間は現在コロナウィルスの影響をもろに受けております。
今年度以降の補助金については、全くの不透明な状況でしょう。
補助金は、国家予算から捻出されます。
コロナウィルスに大幅に国家予算を割かれる以上、住宅の補助金からも充当されることは予想されますからね。
補助金を受給するデメリット
最後に、補助金と聞くとお得な感じもしますが…
実は、制限がいろいろあって、家づくりを心底楽しめない可能性もあります。
分かりやすく、箇条書きにまとめてみますね!
①国から着工許可証が発行されてからでないと、着工できません。
弊社でご建築頂く、多くのお客様が土地からお探しになられることを考えると…つなぎ融資の費用が多く掛かることが予想されます。
また、家の完成が遅れると、その分アパートの家賃も多く掛かってしまいますよね。
②仕様の制限が出てくる。
水栓やシャワーヘッドなどの設備が省エネのものに限られてきます。
私の経験上、お好きなものを選ぶことは、ほぼ不可能と言えるでしょう。
③工期が限られているため、打ち合わせで決める内容について、あまり考える時間的猶予がない可能性がある。
国は年度内に、完了報告の書類の提出を求めてきます。
工期を守らなければ、補助金を受け取ることはできません。
④設備等の仕様のコストアップが不可欠になり、補助金をまるっともらえるわけではない。
⑤完了報告の際に、お施主様にも出荷証明書もしくは領収書を分かりやすく、明示して頂く必要があり、手間が掛かる。
⑥1度決定した内容について、変更できない。
特に、計算値を下回る変更は絶対にNG!
⑦太陽光発電を搭載しなければならない。その分、コストアップに繋がる。
⑧申請に掛かる費用や仕様をアップするのにもコストが掛かるため、いくらかは手元に残るが、あまり大きな額ではない。
パッと思いついただけで、ザックリ8つありました。
これらの内容を汲んで頂けるのであれば、補助金の受給は可能です。
しかし、2020年度の内容はまだ未発表なのですが…
コロナウィルスの影響で、だいぶ少ない補助金になりそうな感じがしています。