Staff Blog スタッフブログ
2023.05.22
熱橋(ヒートブリッジ)対策
こんにちは!
お昼過ぎから、頭痛と格闘しながら
現場で1日ゴソゴソしていた
エコーアートの袴田です(>_<)
夕飯を食べたら、何とか治ってくれたので…
エネルギー不足だったのか?
夕飯は、マックだったけど(笑)
何だったのか不明ですが…とりあえず良かった。
さて、本日は「熱橋(ねっきょう)」対策について
書いていきます!
熱橋…ヒートブリッジとも言いますね。
断熱性能がない部分から、室内に熱が伝わってしまい
冷暖房で暖めたり、冷やしたりした熱が
熱橋部分を通して、出入りしてしまう…
熱橋とは、その部分を指します!
上棟した現場において、すぐに「熱橋対策」を
施さなければいけないう部分がありまして
今日は、写真を絡めながら、その部分の話を
していく「ちょっとマニアなブログ」です。
これは、昨日のブログの上棟最中の写真。
白い矢印部分に、小さな穴があります。
厳密に言うと、ここは玄関ポーチの外側なので
問題ない部分ですが…
写真上、小さな穴が分かる部分がここしかなく
ここに矢印をしました(*´з`)
上の写真をもう少し、拡大して見てみます!
白い矢印×4カ所出てきました!
これが、小さな穴の正体。
この穴は、ボルトを使って外周部の梁材と
内部の梁材を緊結するための穴。
この上から、黄色の矢印にある「構造用面材」と呼ばれる
構造的に非常に重要な板を張るため
ボルト穴は、座彫り加工をしているのです。
このボルトは、鉄でできているモノ…
鉄はとても熱を伝えてしまう素材。
例えば、このフライパン…
真冬に、外の日陰に放置した後に触るとなると
冷たいイメージがありませんか?
逆に真夏に、日なたに放置後にフライパンを触ってと
言われると、触りたくないですよね?
それぞれの季節で、熱い、冷たいイメージがあるから。
それは、鉄が熱を伝えやすい素材だからです。
先ほどのボルトも、フライパン同様に
熱を伝えやすい素材なのですよ(>_<)
では、この部分に「熱橋(ヒートブリッジ)対策」を
施していきます!
このボルト穴に、ウレタン断熱材を仕込んでいきます!
ちなみに、このボルト穴を放置すると…
冬は、そのボルトから冷たい空気が伝わり
1,2階の天井裏に入ってきて
断熱ラインを潜り抜けて、室内に入ってきてしまいます(-_-)
冬、寒い家になってしまう1つの要因を作って
しまうわけです。
ウレタンは、ガンの先端からこのように出てきて…
徐々に膨らんできます。
ケーキの生クリームをスポンジケーキの上に
調理していくイメージで、ウレタンを吹き付ける感じ(笑)
上棟の際の、僕の役割の1つでもあります。
こちらは、ウレタン吹付後。
これで熱橋(ヒートブリッジ)対策完了です!
1棟の家で、だいたい30カ所以上はあると思います。
ちなみに、C値(隙間総統面積)にも関わってくるお話。
そして、本日の現場はこのような状況に!
既に、構造用面材が張られています( ゚Д゚)
構造用面材が張られてしまうと、ボルトの穴は
塞がれてしまうので…
やはり、上棟のタイミングで、ボルトの穴を塞ぐのが
ベストなのですよ♪
あっ、しっかりボルトが締まっていることを確認した上で
ウレタンを吹いているので、ご安心くださいね(*^^*)
ちなみに、この部分は計算では表すことができない
数値化できない部分になります!
構造計算や温熱計算など、数値化できる部分以外にも
各現場で、熱橋(ヒートブリッジ)対策をしなければ
いけない箇所は他にもあるのです。
エコーアートでは、このボルト穴を塞ぐ施工は
15年以上前から、やっています!
僕が、現場でゴソゴソしている工事内容の1つ(笑)
ゴソゴソしているのは、結構重要なことをしているケースが
多いので、温かな目で見てやってくださいね(‘◇’)ゞ