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2023.08.03

隣地ブロック工事について

こんにちは!

台風が不穏な動きをしていて

気が気じゃないエコーアートの袴田です(>_<)

台風が来ると仮設トイレが倒れないように

ロープで仮設トイレをグルグル巻きにしたり

足場シートを全て束ねないといけないから。

1番大変なのは、足場シートをたたんで

台風が通過後に広げるというやつですね(>_<)

台風に振り回される数日になりそうです( ;∀;)

本日は「ブロック工事」について書きます!

先日、東京の工事現場において、高さ約2mで

幅8mのブロックがバランスを崩して倒壊する

という事故がありました。

この事故で、20代の男性の職人さんが

下敷きとなり亡くなっています。

実は、このような事故、他人事ではありません。

理由は、昔の家はよくブロックを高く積んで

敷地の境界を分けるということをやっていたから。

土地を購入して、新居を建てられる場合

隣地側のブロックが高く積まれているケースが

多々あります。

こちらは、弊社で建てさせて頂いたお宅の

着工前に撮影した写真。

矢印部分がブロックの控えになってるので

安全側に働く要素ではありますが…

こちらは、ブロックが高さ1.2mで積まれています。

ちなみに、ブロック1段=高さ20cm。

このブロックは、隣地の方のブロックなので

こちら側は何も言うことができません。

他には、こんなことも。

こちらも、土地からご購入されたお客様。

これから、着工するお客様の土地です。

ブロックの高さは、1.4m~場所によっては1.6m。

しかもブロック厚みは10cm。

昔ながらの土地で隣地境界線のブロックが

共有の持ち物になっていました。

倒壊の危険性があることと、将来的なこと

また外構工事のことも考慮して、隣地の方と

話し合いをして、東西南北の全てのブロックを

撤去することで、ご了解頂きました。

ただ、ブロック解体費や新設ブロック施工費は…

という問題も出てくるので、全て解体するのが

どのご家族様にとっても正解か?

と言われると、答えは分かれるかもしれません。

安全面を考慮したら、撤去が1番いいと思いますけど。

このようなこともあるわけです(>_<)

上記のことからも、現在はほとんどの

新築住宅において、ブロックを高く積む工事は

しないようになりました。

ブロックが倒壊することが考えられるのは

ブロックの造成工事をして、土圧がブロックに

かかるような工事がほとんど。

※土圧=ブロックに土の圧力がかかること。

土圧のかかるブロック工事は3段程までしか

積まないようになってきているのが現状です。

この辺りは、住宅会社の裁量によりますが

明確な基準がないのが現状です。

エコーアートでは、高さ3段以内に納まる

ように考えています!

上の写真は、白い矢印部分を考慮すると

土圧(土の圧力)が左側にかかっています。

これがブロック高さ3段以下(60cm未満)

になるようにするという意味ですね。

ちなみに、ブロック厚みは15cmを採用。

角度を変えた写真です。

同じように、上側に土圧がかかっていますが

現状は30cmほどの土圧しかかかっておりません。

大手ハウスメーカーでは、ブロック1段しか土圧を

かけないようにしているところもあるとのこと。

どのようなことかと言いますと…

こちらは、弊社の施工例。

擁壁(ようへき)というコンクリートの壁を造り

最後の高さ1段のみをブロックにして

土圧は1段にしか掛からないという施工方法。

土圧に関しては、とても安全なのですが…

擁壁は高価なので…お金的に安全ではないのです(>_<)

上記写真のお宅は、高低差が1m程あるので

擁壁で施工するしかないのですが…

大手ハウスメーカーの話で言いますとブロック3段積めば

すむところも擁壁でやるという話になるわけです。

もちろん、費用はお客様ご負担という。。。

ブロックの倒壊では、2018年に大阪で

小学校4年生の女児が亡くなっており

当時、大問題になりました。

正解や基準、法律がないため建築業者任せに

なっているのが現状である、ブロック工事や擁壁工事。

ブロックを高く積むことは少なくなりましたが…

それでも0ではないと思います。

同じ事故を繰り返さないために、高く積まれている

ブロックには注意して、近寄らないようにしましょうね!